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韓国大統領と日韓関係に関わる主な出来事

 日本と韓国が国交を正常化してから、22日で60周年となりました。隣り合う日本と韓国との人的交流は活発になり、互いの文化の浸透も進みました。一方、政治・外交関係は、悪化と改善を繰り返してきました。国交正常化から60周年を機に、韓国の歴代政権と日本がどのような関係を築いてきたのかを振り返ります。

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日韓共同宣言に署名し、握手する小渕恵三首相(右)と金大中大統領=1998年10月8日、東京・元赤坂の迎賓館、代表撮影

 Q 60年前に何があったのか。

 A 韓国が朴正熙(パクチョンヒ)政権(1963~79年)だった65年6月22日、日韓基本条約に調印し、日本との国交を正常化した。

 ただ交渉には約14年かかった。45年まで続いた日本の植民地支配で生じた韓国側の被害や損失を請求する権利(請求権)をめぐり、交渉が難航したからだ。最終的に、国交正常化に合わせて結んだ協定で、日本が韓国に経済協力資金を渡すことを約束し、請求権は「完全かつ最終的に解決された」と記すことでまとまった。

 Q その後は、どのように関係を深めていったのか。

 A 87年の民主化以降の歴…

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